西夏書事卷三十六 宋高宗(金皇統九年、十二月完顏亮天德元年) 紹興十九年(仁孝天盛元年) 1149年
天盛改元と金の政変
- 春正月、金の正旦および万寿節を賀う使者を送った。金右丞相完顏亮が密かに簒奪を企て人心を集めており、夏使は宋使・高麗使とともに賀し、亮は厚く賜物を与えさせた。
- 秋七月、西平公の任得敬を尚書令に召した。得敬は濮王仁忠の死を聞き、晋王察哥に金品を贈って仁孝に召還を働きかけさせ、入朝して尚書令となった得敬は察哥に取り入り両者は親密になった。
- 冬十二月、賀正使が金へ向かう途中、広寧で金の内乱を聞いて引き返した。使者は完顏亮が熙宗を弑して自立し国中が乱れたと知り、儀物を持ち帰った。金の使者が来て告哀したが、受け入れなかった。亮は自立後に告哀と廃立を告げる使者を送ったが、仁孝は境上で使者を留め「聖徳皇帝はなぜ廃されたのか」と詰問して受け入れなかった。