西夏書事卷三十四 宋高宗(金天會七年) 建炎三年(乾順正德三年) 1129年
陝西情勢の緊迫と徳靜砦の攻略
- 春正月、金の正旦を賀う使者を送った。金軍が陝西諸郡を破り蕃・漢の流民が綏徳城を経て夏に逃れる中、使者に対し金主は流民を受け入れぬよう戒めた。
- 二月、金の使者が出兵を約したが応じなかった。金の婁室が晋寧軍を長く包囲していたため夏との挟撃を求めたが、乾順は晋寧陥落による金軍の圧迫増大を恐れて応じなかった。
- 秋七月、徳靜砦を取った。鄜延の兵力が手薄になる中、乾順は徳靜砦を攻め破り、権帥の耿友諒はかろうじて逃れた。
- 冬十月、金の天清節を賀う使者を送った。金の蒲察・婁室が鄜・坊二州を取り夏境に接するに至り、乾順はその兵威を恐れて使者を先に送り、金主は高麗使とともに謁見させた。