西夏書事卷二十九 宋哲宗(遼大安九年) 元祐八年(乾順天祐民安四年) 1093年

遼を借りた講和要求

  • 春正月、梁氏は遼の名を借り保安軍に講和を求める牒を送ったが、哲宗は「北朝」を引き合いに出す言辞が先例に合わないとして意向のみ伝えさせた。

于闐の脅威と境界駆け引き

  • 二月、于闐が夏討伐を宋に申し出たことを知り、梁氏は瓜・沙諸州の守りを固めた。

蘭州と塞門・安遠の交換要求

  • 三月、梁乙逋は歳賜停止を受けて謝罪の使者を送り、蘭州を塞門・安遠二砦と交換するよう求めた。哲宗は詔で境界の経緯を詳述し、夏の一方的な要求を戒めつつ、鄜延・蘭岷路の境界画定手続きを継続する意向を示した。

延・麟侵攻と神流堆の敗戦

  • 夏四月、和議交渉の隙を突いて延州・麟州を侵し熟戸を殺掠した。
  • 冬十月、宥州近くの神流堆で涇原将張蘊と戦い敗れ、宥州の守兵も潰走し宥州を失った。