西夏書事卷十 宋眞宗(契丹開泰五年) 大中祥符九年 1016年
保吉の追尊と甘露の瑞
- 夏五月、徳明が蕃騎に慶州を侵させた。塩の交易が思うようにならず、兵を集めて陰謀を図った末の侵攻であった。
- 保吉に尊号を追贈した。「応運法天神智仁聖至道広徳光孝皇帝」、廟号武宗と追尊し、群臣が賀表を奉った。
- 秋七月、夏州に甘露が降ったとして大赦を行った。
- 冬十月、使者を遣わし入貢し、辺境の統制について詔を求めた。徳明は辺吏の恣意的な軍事行動を訴え、真宗は双方の統制を約す返詔を発した。
- 涼州守将蘇守信が没し、十一月、甘州回鶻がこれを破った。守信の子囉麻が跡を継いだが人望を得られず、涼州は回鶻の手に落ちた。