西夏書事卷四 宋太宗(契丹統和七年) 端拱二年 989年
契丹との婚姻と趙保忠の欺瞞
- 春正月、継遷は契丹に上表し継捧との和解の仲介を求めたが許されなかった。
- 三月、契丹に貢ぎ、契丹は義成公主を継遷に嫁がせた。
- 夏四月、趙保忠は宥州の御泥布・囉樹らの諸族を降したと報告し、特進・同中書門下平章事に加えられた。実際の戦果を誇張した奏上であったとされる。
- 秋八月、趙保忠は夏州で馬が二頭の駒を生んだと報告した。継遷の勢力拡大の兆しと見るべきところ、保忠はこれを瑞祥として奏上した。
- 九月、党項の愼州節度使佶移が継遷に寝返り、その子突厥羅は内属を願い出た。佶移は当初帰順していたが継遷の誘いに応じて再び叛き、長子突厥羅は府州の折御卿を通じて内属を願った。
- 冬十月、継遷が熟倉族を攻めたが、首領哶㗭が兵を出して撃退した。
- 十二月、継遷が橐駝口で西蕃の貢使を掠奪した。環州の周仁美が援軍に赴くと継遷軍は退いた。