西夏書事卷四 宋太宗(契丹統和五年) 雍熙四年 987年

夏州侵攻と宋の反撃

  • 春二月、継遷が夏州を侵し、知州安守忠の軍を王庭鎮で破った。継遷は伏兵を用いて守忠を誘い出し大敗させた。
  • そのまま夏州を包囲した。夏四月、麟州の援軍が到着し撤退した。
  • 夏五月、李継捧が崇信軍節度使に転出した。継遷が朝廷の内情に通じていたのは継捧が漏らしたためとされ、朝廷は継捧と従父の克文・克憲を各地に転出させた。
  • 秋八月、黒水河に屯し銀夏綏府都巡検使石保興の軍を迎え撃ったが敗績した。継遷は保興の軍勢の少なさを見て渡河し決戦を挑んだが、伏兵に阻まれ大敗した。
  • 冬十一月、党項の哶兀ら諸族が継遷暗殺を謀ったが果たせなかった。継遷の残虐な統率に不満を持つ哶兀らが暗殺を図り矢を射て鼻に傷を負わせ、攻勢を鈍らせた。