西夏書事序跋 周郁序(叙)
内容
- 春秋を編年体の祖とし、司馬遷・班固以降の紀伝体、その後の正史・別史・雑史の別を述べ、『西夏書事』は雑史の欠を補うものと位置づける。
- 遼・金には史書があるが夏にはなく、著者呉西齋が河西の旧跡・拓跋の遺文を捜し集め、内外の事跡を月日・年を経緯として記した労苦を評価する。
- 西夏の記録が乏しく、正史や『東都事略』『続資治通鑑長編』等に散見するのみで、既存の劉温潤『西夏須知』、孫巽『夏国枢要』も不備が多いため、編纂には多大な労力を要したことを述べる。
- 呉西齋の博捜と考証、二十一主三百四十余年の事跡を整理した見識を高く評価し、他の著作(『廿二史金石考異』等)にも触れる。