西夏書事序跋 趙逢源序

内容

  • 司馬遷・班固の紀伝体、荀悦・袁宏の編年体という史書の変遷を述べ、正史以外にも僭偽の国を記した「覇史」の伝統(『呉越春秋』『十六国春秋』等)があり、盛衰治乱の記録として価値があるとする。
  • 拓跋氏(李氏)が唐末以来元まで十世にわたり存続した稀な例であるにもかかわらず、『五代史』は世家に列せず、『宋史』以下は外国伝に置かれたことを不満とし、欧陽脩の本来の評価とは異なるとする。
  • 既存の西夏関係の書(羅氏『夏国世次』、王氏『西夏事略』、孫氏『夏国枢要』、劉氏『西夏須知』)はいずれも不十分であり、蕃書での記録のため史料自体が乏しいことを指摘する。
  • 呉西齋が正史や『続資治通鑑長編』等を博捜し、毎年の記事の冒頭に中朝(宋)の正朔を掲げ遼・金の紀年を付す体裁で編纂した労を賞賛する。