十六国春秋南涼錄三 宗敞

父の遺言と傉檀への信頼

  • 宗敞は姑臧の人。秦の姚興に仕え涼州別駕となった。敞の父燮はかつて広武で傉檀に会い「君は命世の傑物だ、敞兄弟を君に託してよいか」と述べ、傉檀は快諾した。傉檀が偽位に即くと、涼州刺史王尚は敞を聘問に遣わし、傉檀は「今日また卿に会えるとは思わなかった」(復は一に得に作る)と喜んだ。

人材登用の進言

  • 傉檀が新たに涼州を治める方策を問うと、敞は「涼土は疲弊しているとはいえ形勝の地、道は人が弘めるもの、殿下が民を恵み賢俊を集めれば何を求めても得られないことはありません」と述べ、段懿・孟褘・辛晁・彭敏ら人材の名を挙げて登用を勧めた。傉檀は大いに喜び馬二十匹を賜った。
  • 敞が秦にいた頃、王尚が流言に誹謗された際、上書して弁明し興はその文才を深く称賛した(詳細は姚興伝に見える)。後に太府主簿に遷り記室事を録した。