十六国春秋閻氏 薛氏

天錫の二妾の殉死

  • 閻氏・薛氏は共に天錫の妾であり、いずれも何処の出身か分からない。共に色をもって殊寵を得ていた。天錫が病に臥した時、二人に言った、「汝ら二人は何をもって我に報いようとするのか。我が死んだ後、どうしてさらに人の妻となれようか」と。二人はともに言った、「もし尊がお隠れになれば、妾はお前で死に効し、地下でご奉仕することをお請けいたします。誓って他の志はございません」と。
  • 病が篤くなると、二姫はともに自ら刎ねた。病が癒えると天錫はこれを追悼し、夫人の礼をもって葬った。