十六国春秋後秦錄十 道䂮
僧正への任命
- 道䂮、姓は傅氏。北地尋陽の人。戒律を精進苦行のうちに守り興から重んじられた。羅什が関中に入って以来、僧尼は万を数えるほどに増え違反も多くなり、興はこれを憂え「凡夫の学僧は苦行と忍耐を加えなければ過ちを犯さずにいられない、僧正を立て大衆を清めるべきだ」と述べ、詔を下し「大法が東に伝わってから今が最も盛んな時、僧尼はますます多くなり、綱領を設け遠く模範を示す教えを授けて頽れた秩序を救うべきだ、道䂮法師は早くから学識があり晩年には徳をもって称えられている、国内の僧正とすべきだ」として輿・吏・力・侍中の秩・伝詔・羊車を各二人ずつ給し、僧遷・恵を悦衆(僧の統率役)に、法歛・恵斌を僧録に任じ、それぞれ序列に応じた官給を与え、まもなく親信の護衛兵三十人を加えた。