十六国春秋後秦錄九 王奚

赫連勃勃への抵抗と自刎

  • 王奚、出自不詳。驍勇で膂力に優れ騎射を得意とし、興に仕え護羌校尉となった。赫連勃勃が弐城に侵攻すると、奚は三千の兵を集め勅奇堡に駐屯、勃勃はこれを攻め接近戦となり、奚は勃勃に傷を負わされ退いて自ら守りを固めた。勃勃はさらに水源を断ち、堡の人々は窮迫し奚を捕らえて出城し降伏した。勃勃は奚に「そなたは忠臣だ、朕はそなたと共に天下を平定したい」と言うと、奚は「恩恵をいただけるなら、速やかに死なせてくださることこそ恩恵です」と答え、親しい者数十人と共に自刎して死んだ。