十六国春秋後燕錄十 封懿

燕書の撰述

  • 封懿、字は処徳。渤海蓨の人。曽祖の釈は東晋の東夷校尉、祖父の悛、父の放は儁に仕え渤海太守、暐のもとで吏部尚書となった。兄の孚は超に仕え太尉となった。懿は容姿優れ才気あふれ文章にも長け、孚とは器量に長短こそあれ名声・地位はほぼ並んだ。前秦に仕え渤海太守となったが、撫軍将軍麟が清河を巡った際に捕らえられ本国に連れ戻され、中書令戸部尚書を歴任した。宝が敗れ北魏に帰順すると、魏は懿を給事黄門侍郎都坐大官封章安侯に任じ、燕の旧事について尋ねたが懿の受け答えが疎略だったため罷免され家にとどまった。『燕書』十巻を著し世に広く行われた。