十六国春秋前趙錄十 王雋

生涯

  • 王雋、字は玄英、上郡の人。八歳の時、兄の子・元直と共に涼州へ向かう途中、食糧が尽きて兄が元直を残し雋を連れて物乞いをしていたところ、雋が賊に捕らわれた。兄は追いかけて「甥の元直と引き換えに弟の雋を返してほしい」と懇願し、賊は「甥のために弟を犠牲にするとは大義だ」と感じ入って元直と引き換えに雋を解放した。後に兄が没すると、雋は五日間水も口にせず、三年の喪の後もなお六年にわたり心の中で喪に服し続けたという。