十国春秋卷一百三 荆南四 列傳 王惠範

王惠範・弟延範

  • 王恵範もまた保義の子である。修飾を善くし読書を好み、門蔭をもって文学となり観察推官に遷った。文献王は娘を妻せ、かつ恵範がもと将家の子であることから幕中の内外の軍政を掌らせようとした。恵範は豪邁不羈であり、頗る簿書符牒を俗務であるとした。王に告げてこれを辞し、これより王が自分を知己としないと思い込み、およそ軍府の大事にはことごとく参与せず、ただ金帛をもって古書図画を購い、日ごとにこれを披覧するのを志とした。
  • 弟の延範は容貌が奇偉で、任侠を性とし、家は財に富んで施しを好み倦むことがなかった。文献王は太子舎人に署した。後に繼冲に従って宋に入り、官は大理丞・知泰州となった。太平興国中、広南転運使となった。