十国春秋卷九十五 閩六 列傳 張睦
張睦
- 張睦は光州固始の人である。唐末に太祖に従って閩に入った。太祖は瑯琊王に封じられると、睦に三品官を授け、榷貨務を領させた。睦は動乱の中にあって従容と士に下り、蛮夷の商賈を招き寄せ、取り立ては暴虐にせずして国用は日に富み栄えた。累って梁国公に封じられ、没して福州の赤塘山に葬られた。後に薛文傑がその職を代わったが、閩人はますます睦のことを思い、社を城中に立てて祀った。子は廡。
廡
- 廡は字を居仁といい、性は孝友謙抑であった。官は殿中侍御史に至り、百僚を弾劾すること甚だ風采があった。王氏の政が衰えると、事を辞して郷里に帰り、宗法を立て祧廟を建てて祀事を修め、郷邦はこれを模範とした。