十国春秋卷八十八 吳越十二 列傳 嚴永

嚴永

  • 嚴永は温州永嘉の人である。はじめ南唐に仕えて顕官を歴任したが、ある日その地を離れて帰り、平陽の青華山の穴中に衣冠を蔵し、人に雇われて自活した。使者が王命によって捜し出すと、永はやむを得ず穴の間から衣冠を取り出して身につけて出て行ったが、すでにまた逃げ去り、行方が知れなくなった。士人はその場所を「厳公岩」と名づけた。