十国春秋卷七十六 楚十 列傳 伊用昌

異術をもって病を癒す

  • 伊用昌は南岳の道士である。異術を有していた。学士の廖匡図(『九国志』には光図に作る)の母が病み、なますを食べたいと思ったが、たまたま江水が暴れて漲り、魚が得られなかった。
  • 用昌は懐から長さ三寸ほどの木の獺(かわうそ)を取り出して江中に投じると、たちまち波浪が騰き沸き、一匹の巨大な魚を捕らえて出し、なますに作った。匡図の母の病はほどなく癒えた。