十国春秋卷七十五 楚九 列傳 朱遵度
朱万巻と称された蔵書家
- 朱遵度は青州の人である。家に多く蔵書があり、周覧して略ぼ通じ、当時博学と推された。「朱万巻」と称された。耶律徳光の召を避けて妻子を挈れ、書を携えて商賈に雑じって来奔した。文昭王の待遇は甚だ薄かった。遵度は門を杜ざして却掃(訪客を断る)し、諸学士は文章を作るごとにまず古今の首末を遵度に問うたので、国人は彼を「幕府書厨(幕府の書物蔵)」と号した。後に金陵に徙り住み、高尚にして仕えず、「鴻漸学記」千巻、「群書麗藻」千巻、「漆経」若干巻を著した。