十国春秋卷七十四 楚八 列傳 歐弘練

兄弟の和睦に力を尽くす

  • 歐弘練は文昭王に仕えて客将となり、次第に昇進して天策府内都押牙となった。弘練は幹才が多く、頗る国家に忠実であった。ある日、拓跋恒はこれと語って言った、「王は欲を逞しくして諫めに愎(そむ)き、千口が飄零するのを見るであろう」。これは弘練が同じ志を持つと思ってのことであった。
  • 恭孝王の難が起こるに及び、弘練は廃王に事えて他意はなかった。折しも恭孝王が漢に封を請うと、弘練は進奏官の張仲荀と謀り、執政に厚く賂して、その請いを拒ませた。漢はそこで詔を降して恭孝王兄弟が輯睦(仲良く)するよう諭し、およそ武平の貢ぐものは必ず武安に附して奏聞させることとした。馬氏が少しく歳月を延ばすことができたのは、弘練の力によるものであるという。