十国春秋卷七十二 楚六 列傳 楊定真
楊定真
- 楊定真は武穆王に仕え、静江軍使となった。開平の初め、淮南の将である劉存らが侵攻し、その軍容は甚だ盛んであったので、王には恐れる様子があった。定真は祝って言った、「我が軍は勝ちます」。王がその理由を問うと、定真は言った、「そもそも戦は懼れれば勝ち、驕れば敗れるものです。今、淮南の兵はまっすぐ我が城に向かってきています。これは驕って敵を軽んじているのです。しかし王には懼れる心がある。これによって必ず勝つことがわかります」。
- 後に果たして劉存を捕らえてこれを殺した。王はその先見の明に服し、まもなく水軍都指揮使に遷した。乾化の頃、呉の将である陳璋が岳州を侵し、刺史の苑玫を捕らえた。王は定真に命じて軍を統率して救援に赴かせたが、璋はついに功なく逃げ去った。その後の消息は不明である。