十国春秋卷六十六 南漢九 列傳 子祥
子祥
- 僧の子祥は字を信実といい、文偃の法嗣である。韶州の白雲山に居して雲門宗乗を大いに闡(ひら)いた。
- 初め慈光院に住んでいたとき、中宗が召し入れて「祖意と教意は同じか別か」と問うと、子祥の応対は旨に適っていた。
- 滅を示そうとするに及んで、衆に告げて「ここを去れば、すなわち他方で相見えよう」と言い、言い終わると逝った。
- また韶州に章禅師という者がいて、中宗が「如何なるかこれ禅」と問うと、良久(しばらく)答えを置かなかった。中宗はその旨を測ることができず、そこで「禅想」の号を授けた。彼もまた文偃の弟子である。