十国春秋卷六十六 南漢九 列傳 如敏

如敏

  • 僧の如敏は福州の人で、韶州の霊樹山に住んだ。烈宗・髙祖は重ねて欽重を加え、知聖大師に任じた。
  • ある人が仏法の至理はどのようなものかと問うと、如敏はただ手を広げて示すだけであった。また年齢を問うと、「今日生まれ、明日死ぬ」と答えた。嶺表に居ること四十余年、頗る異迹があった。
  • 髙祖が即位した初め、師旅(軍事)の事があり、まさに寺院に赴いて吉凶を決しようとしたところ、如敏はすでに先んじてこれを知り、恬然と坐したまま逝った。髙祖が到着して驚き「いつ病を得たのか」と問うと、答えて言った、「師には病はありませんでした。ちょうど一つの封書を授けられ、大王に呈するよう命じられました」と。
  • 函を開けると一枚の帖子があり、「人天の眼目は堂中の上座にあり」と書かれていた。髙祖はその意を悟り、兵を止めた。そこで第一座を召して堂に登り説法させたが、それはすなわち雲門の文偃であった。如敏に「霊樹禅師」の号を賜った。