十国春秋卷六十三 南漢六 列傳 萬景忻

萬景忻

  • 萬景忻は若くして驍勇をもって牙校となり、大有の時、功を積んで指揮使に至った。殤帝の初め、循州の賊張遇賢が乱を作したので、殤帝は越王𢎞昌・循王𢎞杲に命じてこれを征させたが、師は敗績し、二王は囲みの中に困って出られなかった。時に景忻は王の戲下(麾下)に隷し、行間にあって、指揮使の陳道庠とともに弓弩を挟み馬を馳せて陳を掠め力めて救い、二王は免れることができた。応乾元年、景忻はまた遇賢を循州で敗り、遇賢はついに嶺を踰えて北に走り、二度と循州に還らなかった。循州の平定は景忻の功が第一であった。