十国春秋卷六十二 南漢五 列傳 倪曙

倪曙

  • 倪曙、字は孟曦、福州候官の人である。唐の中和の時、及第して賦の名があり、太学博士の官についた。黄巣の乱に避けて故郷に帰り、たまたま閩王の従子延彬が泉州の刺史となり、雅(つね)に賔客を好んだので、曙は徐寅・陳郯らと詩を賦し酒を飲んで楽しみとした。まもなく西のかた嶺表に逰び、烈宗はこれを招き礼を尽くして幕中に辟置した。
  • 高祖が即位すると、擢んでられて工部侍郎となり、尚書左丞に進んだ。乾亨五年、同平章事を詔せられたが、まもなく病をもって卒した。著すところの賦一巻が世に行われた。