十国春秋卷五十六 後蜀九 列傳 歐陽炯
生涯と著作
- 歐陽炯は蜀の人である。高祖・後主に仕え、武徳軍判官・翰林学士・中書舎人を歴任した。
- 炯は文章に長じ、とりわけ詩詞を得意とした。唐の張素卿がかつて十二真人の像を描き、世にその妙を称えられていたが、安思謙が素卿の本図を得て明慶節に献上したとき、後主は炯に命じてこれに賛を作らせ、装潢して帙とした。その重んじられたことの多くはこの類であった。
- 炯には『武信軍衙記』の著があり、また『花間集』の序が世に伝わる。序に曰く。
- 文はまさに広政三年(940年)の作である。また小辞十七章があり、人々もつねにこれを称道した。漁父歌はとりわけ辞家(作詞家)の唱和するところとなった。