十国春秋卷五十六 後蜀九 列傳 顧夐

生涯

  • 顧夐は(欠、出身地不明)の人。前蜀の通正年間(916年頃)、小臣として内庭に給事したとき、たまたま禿鷲が摩訶池の上を飛んだので、夐は詩を作ってこれを刺った。禍がほとんど測り難いところまで及んだ。
  • しばらくして刺史に擢用され、のちにまた高祖に仕え、たびたび官を重ねて太尉に至った。
  • 夐は小辞に長じ、「酔公子」の曲があり、一時に艶麗と称された。とりわけ諧謔を善くし、常々前蜀の時代、武官の職に隷する者に拳勇の徒が多いのを見て、戯れに「武挙諜」を造ってこれを譏った。人々はこれを滑稽であるとした。