十国春秋卷五十五 後蜀八 列傳 龍景昭

牛酒をもって宋師を迎える

  • 龍景昭は夔州奉節の人である。若くして武勇があり、後主に仕えて義軍裨校となり、功により戦櫂都将に遷った。しばらくして施州刺史に抜擢された。広政の末、宋の軍が大挙して至り、兵を分けて峡路から入り、まさに国境に迫ろうとしたとき、景昭は官吏を率いて牛と酒をもって軍をねぎらい、これを城に迎え入れたので、宋の太祖はこれを聞いて大いに喜んだ。景昭が汴京に参内すると、永州刺史を授けられ、任期が満ちて右千牛衛将軍に改められ、開宝三年に卒した。後主が宋に降ったとき、右羽林将軍の龍処塘ら四人が随行したが、道中で卒したため、宋の太祖はこれを憐れみ、その子を供奉官殿直に補した。処塘はすなわち景昭の弟である。