十国春秋卷四十七 前蜀十三 列傳 僧子朗
生涯
- 僧子朗は、高祖の時代、梁州が大旱魃に見舞われ祈祷しても効験がなかったとき、子朗は州に詣でて雨を降らせる力があると言った。そこで十石入りの甕を用意して水を貯め、自らその中に座り、水が頭を没するまで凡そ三日にして雨が十分に降った。州将の王宗儔はこれを厚遇したが、子朗はついにどこへ行ったか分からなくなった。
- 僧の令藹という者が、後日興州でこれに出会い、その術を尋ねたところ、「これは閉気法です。一月習えば会得できます。淵潭の中でこの法を用いて観想をなし、龍と相繋がると、龍は定力(禅定の力)に制されて必ず驚動をきたし、それによって雨を得られます。しかし甕の中で行うほうが、他の害がないので確実です」と答えた。