十国春秋卷四十二 列傳 李道安
李道安
- 李道安は、その爵位・出身地は分からない。高祖の時代、倉庫の穀物が虫に食われたことがあり、道安は上疏して言った。「倉廩は国の根本であり、糧食は人の命であります。その根本を固くすれば国は安んじ、その命を重んずれば人は富みます。今、穀物の中にことごとく蜂やさそりの虫が生じているのは、ひそかに疑うに、官に在る者が貪欲で、民の農時を奪い、人の命を害しているために、天が災異を生じさせて警告を発しているのではないでしょうか。また虫はみな米を曳いて動いているので、辺境が安んじられず、干戈がにわかに起こり、輸送のための負担が相次いで、民が耐えられなくなることを恐れます。伏して願わくは、いささか聖慮を精しくされ、大臣とともに恐れ慎んでわが身を修め、災異を消し去られますように。」(一説には乾徳五年のこととするが、ここでは『歴代名臣奏議』に従う。)