十国春秋卷十二 列傳 朱延壽妻王氏
朱延壽妻王氏
- 朱延壽の妻の王氏。太祖が計略をもって延壽を召したとき、太祖は揚州を与えるつもりだと偽って言った。延壽はこれを信じて出発しようとしたが、王氏は言った。「もし今度揚州を得られれば、長年の志を成し遂げることになりますが、それは家の存続に関わるものではなく、時勢によるものです。しかしこの度の行は吉凶がまだ分かりません。どうか一日に一人の使いを出して私を慰めてください。」
- ある日、使いが来なかったので、王氏は「事の次第は察せられます」と言った。そこで召使いたちに手配し、武器を授け、まさに門を閉ざそうとしたところに、捕縛の騎兵が到着した。
- そこで私財の蔵を開いて民に施し、無数の松明を放って壽州の牙舎(役所)を焼き払い、「私は決して清らかなこの身を仇敵に辱められはしません」と誓って、火に身を投じて死んだ。