百戰奇略計戰第一
- 要旨: 用兵はまず「計」を先立てるべきで、開戦前に敵味方の実力を十分に見極めることが勝利の条件だと説く。
原則
- 開戦前に、味方の将の力量、敵の強弱、兵力の多寡、地形の険易、糧食の有無を見極めるべきだとする。
- 検討が十分に行われてから出兵すれば必ず勝てるとし、敵情と地形を見極めることこそ将たる者の道であるという古来の教えを引く。
史実に見る実践
- 後漢末、劉備が三度にわたり諸葛亮に策を求めた逸話(三顧の礼)を挙げる。
- 諸葛亮は、曹操が寡兵から袁紹を破って強大化した経緯(人為の謀による勝利)、孫権が江東を三代にわたり保持し民心を得ている状況、荊州の地の利とその主の統治能力の乏しさ、益州の要害と豊かさを順に分析した。
- その上で、荊州・益州を確保し、西の諸戎・南の夷越と結び、孫権と友好を保って内政を整えれば、天下に変事があった時に両方面から進撃して覇業を成せると説いた。
- 劉備はこれを容れ、後にその通りになったとする。