封神演義準提道人、孔宣を収める(第七十回 準提道人收孔宣)
(詩:準提菩薩の深遠な道と、孔宣を明王の道へ導く西方の力を讃える趣旨)
「五岳」対高継能、決着
- 五将(黄飛虎・崇黒虎・文聘・崔英・蔣雄)に囲まれた高継能は、蜂の妖術を放つが、崇黒虎が葫蘆から鉄嘴の神鷹を放って蜂を食い尽くし妖術を破る。
- 再戦の末、孔宣が掠陣に出た隙を突いて黄飛虎が高継能を槍で刺し貫き討ち取る。
孔宣、五将を捕らえる
- 孔宣自ら出陣し、五将と激戦となるが、形勢不利と見て背後の五色の光を放ち、五将すべてを消し去って捕らえてしまう。子牙は高継能を討ち取った代わりに五将を失ったと知り、按兵不動を命じる。
楊戩・韋護・李靖・金木二吒も敗れる
- 頭運糧官の楊戩が到着し、事の次第を知って翌日子牙とともに孔宣に対面する。楊戩は照妖鑑で孔宣の正体を探るが判別できず、交戦するも決着つかず。哮天犬・韋護の降魔杵もことごとく孔宣の神光に呑まれる。楊戩は金光に化して辛くも逃れる。
- 李靖が加勢し玲瓏金塔を放つが同様に呑まれ、李靖自身も捕らえられる。金吒・木吒も父を助けようとするが遁龍樁・呉鉤剣ともに神光に呑まれ、二人も捕らえられる。
- 子牙自ら出て青光を受けるが、杏黄旗(玉虚の宝)の金蓮でこれを防ぐ。鄧嬋玉の飛石と龍吉公主の鸞飛剣で孔宣を負傷させ、孔宣は退却する。
子牙、退兵を考えるも陸壓に止められる
- 子牙は多くの門人を失い憂慮する。武王も長期の対陣に厭戦の意を示し、子牙は一時退兵を決めて滅灶(撤収の合図)を命じる。
- そこへ陸圧道人が急ぎ駆けつけ、「退兵すれば捕らわれた門人たちが助からない、天数は既に定まっている」と説いて撤退を止めさせる。武王もこれに従う。
- 翌日、陸圧が孔宣と対峙し、天時を説くが取り合われず、斬仙飛刀を放とうとする前に孔宣の神光に阻まれ、長虹に化して退く。
土行孫・鄧嬋玉、孔宣を負傷させる
- 孔宣が轅門で子牙を挑発し続ける中、糧運から戻った土行孫が怒って挑みかかる。地を潜る術で神光をかわし、孔宣を打ち据える。孔宣が神光を放つも土行孫は姿を消して躱す。
- 鄧嬋玉の飛石が孔宣の顔面と後頸に命中し、孔宣は負傷して退く。翌日また出てくるが、子牙は鄧嬋玉に免戦牌を掲げさせ応じさせない。
燃燈道人と孔宣の問答、準提道人の登場
- 燃燈道人が到着し、免戦牌を下げさせて孔宣と対峙する。孔宣は自らを混沌開闢以来の存在と語り、天命を否定して譲らない。燃燈が定海珠・紫金鉢盂を放つも神光に呑まれ、門人の大鵬鵰も打ち落とされる。燃燈は孔宣の正体を測りかね、大鵬に尋ねるが分からない。
- そこへ西方教の準提道人が現れる。準提道人は、孔宣が西方と因縁があり、これを済度しに来たと燃燈に告げる。燃燈は喜び、孔宣調伏が武王東進の好機になると期待する。準提道人はそのまま孔宣に会いに出て行く。