封神演義馬元、下山して殷洪を助ける(第六十回 馬元下山助殷洪)
黄飛虎と殷洪の激戦、陰陽鏡で捕らわれる
黄飛虎と殷洪が激しく渡り合い、双方の配下も入り乱れて交戦する。黄天祥(黄飛虎の末子、十四歳)が苟章に手傷を負わせる活躍を見せる。殷洪は劣勢になると陰陽鏡の白い面で黄飛虎を昏倒させ、鄭倫がこれを生け捕る。救援に駆けつけた黄天化も同様に鏡で倒され捕らわれる。
黄飛虎、旧恩により殷洪に解放される
捕らえられた黄飛虎と殷洪の間に、かつて殷洪・殷郊兄弟が処刑されかけた際、黄飛虎が命を救った過去があったことが明らかになる。殷洪はこれを恩義に感じ、鄭倫の反対を押し切って黄飛虎父子を解放する。黄飛虎は帰城後、事の次第を子牙に報告する。
子牙自ら出陣、陰陽鏡が哪吒に効かず
翌日、殷洪軍が総攻めに出る。哪吒は乾坤圏で龐弘を討ち取り、楊戩は哮天犬を使って畢環を討つ。子牙自身も殷洪と交戦し打神鞭を放つが、紫綬仙衣に守られて効かない。殷洪は陰陽鏡で哪吒を昏倒させようとするが、哪吒は蓮の化身で血肉の体でないため無効。鄧嬋玉が五光石で殷洪の顔を打ち、殷洪は負傷して敗走する。
楊戩、赤精子に事態を報告
楊戩は太華山に赴き、赤精子に殷洪が周に叛いたことを告げる。赤精子は自らの過ちを悔い、西岐へ赴いて殷洪を諭そうとするが、殷洪は父への孝を盾に頑として応じず、逆に師に刃を向ける。師弟が刃を交える異常事態となり、殷洪が陰陽鏡を向けようとすると、赤精子は縦地金光法で難を逃れ、西岐城へ退く。
申公豹の招きで馬元が助勢に現れる
殷洪陣営に、骷髏山白骨洞の一気仙・馬元が申公豹の依頼で加勢に来る。馬元は醜怪な風貌で、人肉を好んで食う恐るべき妖術使いである。出陣した馬元は子牙と交戦し、打神鞭を素手で受け止める。乱戦の最中、援軍の武将・武榮が加勢するが、馬元は妖術の手で武榮を引き裂き、心臓を食らう。土行孫が地行の術で難を逃れ、楊戩も同様に馬元の手にかかって心肺を食われてしまう。
楊戩の毒計と文殊広法天尊の来援
実は「食われた」楊戩は変化の術による幻影で、無事に生きていた。楊戩は丹薬を用いて馬元に激しい下痢を起こさせ、数日は動けぬほど弱らせることに成功する。そこへ文殊広法天尊が来訪し、馬元を封じ捕らえるために来たことを告げ、子牙に策を授ける。子牙は策に従い、単騎で敵陣近くに姿を見せて馬元を誘い出す。馬元は挑発に乗って追撃を仕掛け、勝敗は次回に持ち越される。
【例外】|評語相当の講評節は原文になし|末尾は次回へ続く場面転換のため「### 評語」は立てなかった