封神演義殷洪、下山して四将を収める(第五十九回 殷洪下山收四將)
呂岳の四門人、城内で討ち取られる
呂岳の四人の弟子が四門から同時に城内へ攻め入るが、これは西岐側の誘い込みの策であった。楊戩は東門で周信を哮天犬に噛みつかせたのち斬り、哪吒は西門で李奇を乾坤圏で倒す。玉鼎真人は南門で朱天麟を斬仙剣で討つ。北門では黄龍真人が呂岳自身と交戦するが、三頭六臂の呂岳に押されて後退する。楊戩・哪吒が駆けつけて加勢し、呂岳は苦戦する。
金吒・木吒らの加勢で呂岳が負傷して敗走
姜子牙の門人たちが呂岳討伐に押しかけ、金吒が遁龍樁を放ち、木吒が吳鉤劍で呂岳の片腕を切り落とす。呂岳は楊文輝とともに敗走する。鄭倫も敗報を聞き、蘇護は密かに喜ぶ。黄龍真人・玉鼎真人は姜子牙の勝機を見届けて自山へ帰る。
呂岳、韋護に楊文輝を討たれ単身で敗走
逃げる途中、呂岳は道行天尊の弟子・韋護と遭遇する。韋護は降魔杵で楊文輝を打ち殺し、呂岳も交戦の末に敵わないと悟って土遁で九龍島へ逃げ帰る。韋護は西岐に入り、子牙に加勢を申し出る。
赤精子、門人殷洪を西岐救援に遣わす
太華山の赤精子は、姜子牙が金台拝将の時を迎えることを知り、門人・殷洪を助勢に出す。殷洪は紂王の実子だが、母が妲己の讒言で惨殺されたことを深く恨んでおり、周への加勢を快諾する。赤精子は紫綬仙衣・陰陽鏡・水火鋒を授け、殷洪に周を裏切らぬよう誓わせて送り出す。
殷洪、二龍山の四将を服従させる
下山した殷洪は途中、二龍山黄峰嶺に拠る山賊の頭目、龐弘・劉甫・苟章・畢環と遭遇して交戦になる。殷洪は陰陽鏡で四人を打ち倒すが、相手が自分の身分を知って謝罪すると、鏡でもとに戻し赦す。四将は感服して三千の手勢とともに殷洪に従い、西岐へ向かう。
申公豹の説得で殷洪が翻意する
道中、申公豹が現れ「子として父を討つのは不孝であり、大義に反する」と殷洪を説く。殷洪は当初、紂王の悪逆を理由に反論するが、申公豹の巧言に次第に心を動かされ、赤精子への誓いを忘れて紂王方に付くことを決意する。
蘇護軍との合流、黄飛虎との再戦へ
殷洪は成湯側の姿に戻り、蘇護軍と合流する。蘇護は当初、既に死んだはずの殷洪の名乗りを不審に思うが、鄭倫の勧めもあり面会して信じる。殷洪は蘇護軍を率いて出陣し、黄飛虎が真偽を確かめに応戦する。両者の戦いは決着がつかぬまま次回に続く。
【例外】|評語相当の講評節は原文になし|末尾は次回へ続く場面転換のため「### 評語」は立てなかった