封神演義子牙、西岐にて呂岳に逢う(第五十八回 子牙西岐逢吕岳)

呂岳の四門人、瘟部の法具で周将を次々に病臥させる

九龍島の呂岳配下、瘟疫を司る四人の道士(東方・周信、西方・李奇、南方・朱天麟、北方・楊文輝)が日替わりで西岐城下に現れる。周信は磬(頭疼磬)で金吒を、李奇は旛(発躁旛)で木吒を、朱天麟は剣(昏迷劍)で雷震子を、楊文輝は鞭(散㾮鞭)で龍鬚虎を、それぞれ戦わずして病に倒す。四人はいずれも瘟疫(疫病)を司る行瘟使者であり、姜子牙は原因が分からず苦悩する。

呂岳自ら出陣、姜子牙陣営との激戦

五日目、呂岳自身が三目の異相で出陣する。子牙は天命を説いて翻意を促すが呂岳は聞き入れず交戦となる。楊戩・哪吒・黄天化・土行孫が加勢し、呂岳は三頭六臂の神通を現す。楊戩の金丸、黄天化の火龍鏢、子牙の打神鞭が次々に呂岳に命中し、呂岳は負傷して土遁で逃走する。鄭倫も哪吒に傷を負わされ敗走する。

呂岳、瘟丹で西岐の水源に疫病を撒く

負傷した呂岳は夜陰に乗じて四人の弟子とともに西岐城内の井戸や水路に瘟丹を撒く。翌朝、武王以下、姜子牙の門人たちを含む城中の人々が次々に病臥する。蓮花化身の哪吒と元功変化を持つ楊戩だけは無事で、二人は城の守りを担う。楊戩は幻術で城壁に多くの兵がいるように見せかけ、様子を探りに来た鄭倫の攻撃を退ける。

黄龍真人・玉鼎真人の来援と火雲洞での救済

黄龍真人が飛来し、続いて玉鼎真人も到着する。二人は事態を見て、楊戩を火雲洞へ遣り、三聖(伏羲・神農ら太古の三皇)に救いを求めさせる。楊戩は火雲洞で三聖に窮状を訴え、伏羲は申公豹の妨害を非難し、神農が丹薬三粒(王宮・門人・城内一般用)と、疫病を治す薬草「柴胡」を授ける。玉鼎真人がこの丹薬を調合し、西岐の民は快復する。

呂岳、再度の総攻撃を試みるも撃退される

呂岳は西岐の民が全滅したと思い込んでいたが、蘇護の偵察で城内が平常どおりであると知り愕然とする。呂岳は四人の弟子と鄭倫に城の四門への同時攻撃を命じる。西岐側は黄龍真人・玉鼎真人・哪吒・楊戩がそれぞれ一門を守り、あえて敵を城内に誘い込んで一挙に撃退する策を立てる。

【例外】|評語相当の講評節は原文になし|末尾は次回へ続く場面転換のため「### 評語」は立てなかった