封神演義絶龍嶺にて聞仲、天に帰す(第五十二回 絕龍嶺聞仲歸天)
聞仲、進退窮まる
- 聞仲は赤精子の陰陽鏡を恐れて燕山下へ退く。辛環は黄花山経由で青龍関へ向かうよう進言し、聞仲もこれに従う。
- 途上、哪吒が待ち伏せしており「ここが汝の帰天の地」と告げて交戦。聞仲・鄧忠・辛環・吉立・余慶が哪吒を包囲するが、哪吒は吉立を斬り、乾坤圏で鄧忠も討ち取る(両名とも封神台へ)。
黄天化との再戦、辛環・余慶の死
- 聞仲は残兵一万足らずで黄花山へ向かう途上、黄天化に阻まれ単騎で交戦。辛環・余慶が加勢するが、黄天化は火龍標で余慶を討ち取り(封神台へ)、攢心釘で辛環の翼を傷つけて撃退。
- 聞仲は夜、山中で己の敗運を嘆く詩を詠む。
(詩:三軍の悲惨と天命への嘆きを詠む)
- 夜、子牙・武王らしき幻影に翻弄され山を上り下りするうち、雷震子の一撃で坐騎の墨麒麟を失い土遁で逃れる。辛環は楊戩の哮天犬に噛みつかれた上、雷震子に討たれて絶命(封神台へ)。
聞仲、絶龍嶺へ誘導される
- 坐騎と副将を失った聞仲は嘆きつつ土遁で進み、農家の老人・李吉に一飯の恩を受ける。
- 道を尋ねた樵夫(実は楊戩の変化)に誘導され、絶龍嶺へ向かう。
聞太師、絶龍嶺で命を落とす
- 絶龍嶺で雲中子と出会い、「ここは汝の絶地」と告げられるが聞仲は取り合わない。雲中子が八本の通天神火柱を出現させ、内部から火龍が噴き出す。
(火の讃:三昧の神火の凄まじさを詠む)
- 聞仲は避火訣で耐えるが、雲中子が燃燈道人の紫金鉢盂で上方を塞いでいたため脱出できず、火中に墜落して絶命。魂は封神台へ送られる。
- 聞仲の魂は朝歌へ飛び、居眠りする紂王の夢枕に立って仁政を勧めるが、妲己に取りなされ紂王はすぐに忘れてしまう。
- 子牙は勝報を受け、燃燈・雲中子は神火柱を収めて帰山。
申公豹、土行孫を唆す
- 申公豹は聞仲の死を知り恨みを深め、諸方を巡って西岐討伐の助っ人を探す。夾龍山飛龍洞で童子姿の土行孫(懼留孫の弟子、身の丈四尺)と出会う。
- 申公豹は土行孫の資質を「仙道成就は難しく人間の富貴向き」と評し、三山関の鄧九公のもとへ行けば功を立てられると唆す。
- 土行孫は師の懼留孫から綑仙縄と丹薬を盗み出し、三山関へ向かう。