封神演義聞太師、兵を駆り追襲する(第三十一回 聞太師驅兵追襲)

聞太師の追撃と清虚道徳真君の救い

聞太師は西門を出て黄飛虎父子を追う。黄飛虎は澠池県で守将張奎の勇猛を恐れて城外を迂回し、臨潼関へ向かうが、途中で聞太師の旗印を見て絶望する。折しも青峰山紫陽洞の清虚道徳真君が武成王の怨気に気づき、黄巾力士に命じて混元旛で黄家父子を人知れず山中へ移す。聞太師は青龍関の張桂芳、佳夢関の魔家四将、臨潼関の張鳳に相次いで問いただすが、いずれも黄飛虎を見ていないと答える。真君が神砂で幻を見せると、聞太師の軍は幻影を追って引き返していった。

臨潼関を脱出し、潼関で陳桐に討たれる

真君が混元旛を解くと、黄家一行は正気に戻り臨潼関へ進む。張鳳は黄飛虎に投降を勧めるが拒まれ、一戦の末に敗走する。夜討ちを企てた張鳳の副将・蕭銀は、旧恩に報いるため密かに黄飛虎へ知らせ、関門を開いて逃がし、追ってきた張鳳を討ち取る。黄飛虎一行はさらに潼関へ至るが、守将陳桐は旧怨から迎え撃つ。黄飛虎は陳桐を圧倒するが、追撃した際に陳桐の秘伝の火龍鏢を受けて落馬し、駆けつけた黄明・周紀も陳桐の武器で傷つき、周紀も落馬する。黄飛虎は絶命したものと見なされ、一行は屍を収めて悲嘆に暮れる。

清虚道徳真君、黄天化を潼関へ遣わす

紫陽洞の清虚道徳真君は黄飛虎の危難を察知し、弟子の黄天化(三歳の頃に真君に引き取られた黄飛虎の実子)を呼び、花籃と剣を授けて父を救うため潼関へ向かわせる。ただし西岐へは同行させず、事が済めば直ちに山へ戻るよう命じる。黄天化は土遁を使い、潼関へと急ぐ。