封神演義第二十八回 子牙、兵もて崇侯虎を伐つ (子牙兵伐崇侯虎)

(詩:崇侯虎の貪欲と残虐を糾弾し、無道を討つ子牙の義兵を讃える一首)

費仲・尤渾の赦免と御花園の宴

紂王は聞太師が遠征に出た隙に費仲・尤渾を赦免し復職させ、憂いなく遊興にふける。春、御花園で牡丹見物の宴を催し百官を招く。宴半ば、御書閣で酔い臥していた妲己が元の狐の姿に戻って出歩き、武成王黄飛虎が異変に気づいて外国渡来の神鷹を放って狐を攻撃、狐は太湖石の下へ逃げ込んだ。掘り返すと無数の人骨が現れ、紂王は不吉に感じつつも深く追及しなかった。妲己は顔に傷を負い、黄飛虎を深く恨むようになった。

西岐、崇侯虎討伐を決意

西岐では姜子牙が紂王の悪政と崇侯虎の専横(土木の濫用、大臣への迫害、費仲・尤渾との結託)を文王に報告し、討伐を進言する。文王は爵位が同格であることを憂慮しつつも子牙の説得を受け入れ、自ら出陣することとし、十万の兵を発した。

南宮适、崇城の将を討つ

崇城では崇侯虎の子・崇応彪が周軍来襲の報に激怒し出陣を命じる。南宮适が先陣を務め、崇軍の将・黄元済を討ち取る。怒った応彪自ら大軍を率いて出陣し、文王・子牙も陣頭に立つ。子牙は応彪父子の悪行を糾弾し、両軍入り乱れての激戦となり、周軍の呂公望・辛免がそれぞれ梅徳・金成を討ち取り、崇軍は大敗して城に籠った。

文王、攻城を控え崇黒虎に書を送る

子牙が城攻めを進言するが、文王は無辜の民を巻き添えにすることを憂い反対する。子牙は一計を案じ、崇侯虎の弟・崇黒虎(曹州在住)へ密書を送り、内応を求めることとし、南宮适を使者として送った。