封神演義伯邑考、貢を進め罪を贖う(第十九回 伯邑考進貢贖罪)
朝歌への旅立ち
散宜生の諫止を退け、伯邑考は母・太姫に暇を告げ、内政を弟の姫発、外事を散宜生、軍務を南宮适に託して朝歌へ出発する。姫発ら文武百官に見送られ、五関を経て朝歌に至り、皇華館に投宿する。
比干への面会と貢物
午門で五日待った末、伯邑考は亜相・比干に出会い、父の赦免を願い出る。献上品は始祖伝来の七香車・醒酒氈・白面猿猴・美女十名であると説明する。比干はこれらが紂王を惑わす道具になりかねないと危惧しつつも、伯邑考の孝心に打たれ取り次ぐことを約束する。
紂王・妲己との謁見
紂王は伯邑考の孝心に感じ入るが、妲己は伯邑考が琴の名手と聞き、琴を教えさせるという口実で彼を引き留めるよう提案する。紂王は酒に酔わされ寝所へ運ばれ、妲己は伯邑考と二人きりで琴の稽古の場を持つ。
妲己の誘惑と伯邑考の拒絶
妲己は色仕掛けで伯邑考に近づき、膝の上に座らせようとするが、伯邑考は毅然と拒み、体面を保つよう諫める。恥をかかされた妲己は深く恨みを抱く。
白猿の一件と邑考の処刑
翌日、妲己は讒言して伯邑考を再び召し出す。献上された白猿が歌を披露する中で妲己の妖狐の正体が一瞬現れ、白猿がそれに反応して飛びかかったのを、紂王は伯邑考が刺客を仕向けたものと誤解する。伯邑考は猿の習性を説いて弁明し一度は赦されるが、妲己に促され再び琴を弾かされる。伯邑考は琴の音に紂王の暴政・炮烙・蠆盆・酒池肉林への諫言を込め、さらに妲己の排除と善政への復帰を求める歌を奏でて琴を投げつける。紂王は激怒し、伯邑考の手足を釘打たせ、切り刻んで惨殺する。
肉餅の計
妲己は、姫昌が本当に聖人であるなら我が子の肉を食べないはずだと進言し、伯邑考の肉で作った餅を羑里の姫昌に送るよう仕向ける。