封神演義第四回 恩州駅で狐狸、妲己を殺し化す (恩州驛狐狸死妲己)
(詩:忠言を退け讒言に従った紂王が、狐狸を寵愛して国を滅ぼす顛末を嘆く一首)
崇黑虎、蘇全忠を解放して帰国
崇黑虎は蘇護に決意を促すとともに、捕らえていた蘇全忠を解放して冀州へ帰した。崇侯虎も敗戦の責を負い、自国へ帰って謝罪の上表をすることとなった。
蘇護、娘を朝歌へ送る決意
冀州へ戻った蘇護は妻楊氏に事情を告げ、夫婦で嘆き悲しみながらも、君臣の大義には逆らえないとして妲己を朝歌へ送ることを決めた。
恩州駅の怪異
一行が恩州駅に宿泊した夜、怪風とともに妖気が漂い、侍女が悲鳴を上げる騒ぎが起きた。蘇護が駆けつけると妲己に変わった様子はなかったが、実はこの時すでに妲己の魂魄は千年狐狸精に奪われ、狐狸が妲己の姿を借りて成り代わっていた。
朝歌到着と費仲・尤渾の恨み
蘇護一行は朝歌に到着し武成王黄飛虎に取り次ぎを頼んだ。蘇護が今回も賄賂を贈らなかったことに、費仲・尤渾は改めて恨みを募らせた。
紂王、蘇護を罰しようとするが赦される
紂王は蘇護の反逆を怒り処刑を命じたが、首相商容が娘を献上して罪を償おうとしている事情を訴えて諫めた。費仲の進言もあり、紂王はまず妲己を引見することにした。
妲己、紂王を魅了する
妲己(実は狐狸精)が謁見すると、その美貌に紂王はすっかり心を奪われ、即座に蘇護一族の罪を赦し、官職と褒美を与えた。
紂王、政務を怠る
その夜から紂王は妲己と歓楽にふけり、以後朝政を顧みなくなった。諸侯からの上奏文は山積し、政務は滞って天下は乱れていった。