封神演義第三回 姫昌、囲みを解き妲己を献上する (姬昌解圍進妲己)

(詩:小事に固執する崇侯虎の敗戦を笑い、女色による亡国と天意が周に傾いたことを詠む一首)

崇黑虎の参陣

敗残の崇侯虎父子のもとへ、弟の曹州侯崇黑虎が三千の飛虎兵を率いて加勢に来た。二人は合流し再び冀州城下に迫った。

蘇全忠、崇黑虎に敗れる

若く血気盛んな蘇全忠は父の制止を聞かず単騎で出陣し、道術を心得た崇黑虎と戦った。互角に渡り合うも、崇黑虎が葫蘆から神鷹を放つ妖術を使い、全忠は捕らえられてしまう。崇黑虎は蘇護との旧誼から全忠の処刑を止め、後営に監禁するにとどめた。

蘇護、絶望し自害を図る

我が子を奪われ、勝ち目のない状況に追い込まれた蘇護は、妻子を残して恥をさらすよりはと、妻子を手にかけてから自害しようと剣を取るが、娘・妲己の姿を見て思いとどまり嘆き悲しんだ。

鄭倫、崇黑虎を捕らえる

督糧官の鄭倫が帰陣し、蘇護の絶望を叱咤して自ら出陣を申し出た。度厄真人仕込みの秘術で鼻から発する妖気により崇黑虎を昏倒させ、生け捕りにした。

蘇護と崇黑虎、和解する

蘇護は捕虜となった崇黑虎を手厚く迎え、縄目を解いて礼を尽くした。崇黑虎も蘇護の誠意に感じ入り、両者は和解して酒宴を開いた。

姫昌の書状による仲裁

崇侯虎の陣に西伯姫昌の使者・散宜生が訪れ、無用な戦を避け娘を朝廷に差し出して罪を償うよう勧める書状を蘇護に届けた。蘇護は姫昌の道理に納得し、娘を朝歌へ送ることを決意した。