後漢紀巻第九 孝明皇帝 永平五年 62年

東平王劉蒼の帰藩

  • 春二月、詔して次のように述べた。東平王は続けて上書し、封国に帰って将軍の印綬を返上したいと願っている。謙譲の言葉は日々耳に入り、その至誠は懇ろで切実である。君子は人の美点を成就させるというから、今その願いを聴き入れる、と。
  • 驃騎将軍の長史を東平王の太傅、掾吏を中大夫、令史を王家の郎とし、将軍の印綬は返上させなかった。
  • 劉蒼は体格が大きく、立ち居振る舞いに礼があり、古を好み博識で、儒学的な教養と見識・度量を備えていた。皇帝がかつて「家にあって何が最も楽しいか」と尋ねると、「善を行うのが最も楽しい」と答え、皇帝は感嘆した。
  • 冬十一月、皇帝は鄴に行幸した。