後漢書卷六十三 朱馮虞鄭周列傳第二十三 馮魴

義侠と辺境防衛

  • 馮魴、字は孝孫。南陽湖陽の人。王莽末の混乱で賓客を集め自衛。仇のある虞都尉一族から逃れてきた申屠季を「窮して頼ってきた者は死をもって任ずべき」と守り抜いた義侠の逸話が伝わる。
  • 建武3年、虞令・郟令として力戦、隗囂討伐時の潁川反乱を鎮圧。降伏者を許し反乱の再発を防いだ寛容な統治が評される。魏郡太守、太僕、衛尉、司空を歴任し、中元2年、光武帝崩御に伴い原陵造営に携わり楊邑郷侯。永平4年、隴西太守鄧融の考課で不正処理により策免も、6年に爵位復す。建初3年、老病で辞し五更(元老の礼)を受け、元和2年、86歳で没した。子孫は柱→定、石→世(代)と続き、石は安帝の寵を受け光禄勲・太尉まで至った。