魏鄭公諫錄四方平定について答える(對平定四方)

  • 太宗は侍臣に、自分が四方を平定し百姓を憂え慈しんだことは、前代の賢明な帝王には及ばないとしても煬帝に比べれば万倍にはなるだろうが、君臣は互いを必要とし魚と水の関係にあり、魚は水がなければ立ちゆかず、水は魚がなければ意味を失う、世に治乱の移り変わりがあっても風俗は結局元に戻るものであり、国家は臣佐と百姓が共に翊戴してこそ尊栄を保てるのだと知っていると語った。
  • 魏徴は、昔楚王が詹何を招いて宰相にしようとした際、詹何は「私は修身を解するのみで治国は解さない」と答え、王が重ねて請うと、「身が正しくて国が治まらぬ例はまだない」と答えた故事を引き、遠方の民が慕い従うのは陛下がひたすら己を修められたからであり、それゆえ夷狄も皆帰服の意を示していると述べた。