元史卷一百五十 列傳第三十七 何實
穆呼哩の東下と製織で民を潤す
- 何實、字は誠卿。錦州の張鯨の乱に際し反乱に加わることを拒否し、戸口一万を籍し兵三千を募って丙子年帰順。穆呼哩に用いられ張致の乱鎮圧、邢州・趙郡・魏鄴・曹濮・恩徳泰安済寧の攻略で快進撃を続けた。
- 穆呼哩の子博囉に仕え、武仙の乱鎮圧で邢州を攻略、軍紀を厳しく保った。西夏征討・河南諸州攻略の後、博囉の命で邢州に駐屯し織物局を管理、戦火で物流が途絶えた際は糸で会子(手形)を発行し民の交易を助けた。
- 太宗に召見された際、征行元帥への昇進を固辞し「臂が槍傷で挙がらぬため監軍の職を辞し、金符を帯びて工匠を督し織幣を献じるだけで十分」と申し出て許された。子孫は代々御用局人匠達嚕噶齊の爵を継いだ。丁巳年博で没。子九人、孫十七人。