元史卷一百三十五 列傳第二十二 哈喇

哈喇

  • 哈喇は烏蘇拉濟氏。至元九年(1272年)、世祖に見え太官直に入り、叛王納延討伐に従い白金・楮幣・甲冑・槖駝・鞍馬を賜わった。その才が遠方への使いに堪えるとされ、成宗の時、高麗・和琳・江西・福建に使いし使命を果たさず終わることがなかった。忠勇校尉・中書直省舎人に任じられ、息州の監督に出て奉訓大夫に遷った。武宗は「哈喇は世祖の旧臣、奉議大夫・都水監卿を授くべし」と詔し、翌年、嘉議大夫を加えられ、また翌年、金虎符を佩び東碩達勒逹(女直)万戸府ダルガチを兼ねた。延祐元年(1314年)、資善大夫・遼陽等処行中書省左丞を授けられなおその軍を監し、三年(1316年)、召還され特に栄禄大夫・大司農を授けられた。卒年六十三。推誠宣力保徳功臣・太師・開府儀同三司・上柱国を贈られ薊国公に追封、諡は安穆。子の布哈は仁宗の潜邸で宿衛し即位後、中順大夫・中書直省舎人を授かり、客省副使に改め太中大夫・典瑞太監に遷り、左司員外郎・参議中書省事を経て中奉大夫・中書参知政事を拝し、資徳大夫・宣徽副使・同知宣徽事に進み、典瑞院事に改めなお父の軍を世襲し金虎符を佩び、翰林学士に改まった。至治元年(1321年)、なお翰林学士として軍を監し東蕃諸部の奏事を領した。