元史卷一百八 表第三 諸王表
序
- 昔、周が封じた列国は七十にのぼり、同姓の諸侯は五十三人であった。漢は丹書の信を申し、外戚を侯に封じる例もしだいに広まった。『詩経』に「大邦は屏となり、大宗は幹となる」というのはこのことをいう。
- 元が興ってからは、宗室・駙馬をあわせて諸王と通称し、歳賜の頒布や分地の収入など、親族を優遇する意義を尽くすことは手厚かった。ただし建国当初の制度は簡素で、位号に定まった称がなく、ただ印章の等級によって軽重を示すのみであった。
- その後しだいに国邑の名を賜るようになったが、印を賜る等級はなお昔のままであった。掌故に見えるものを集めて篇に著し、諸王表を作る。