元史巻一百九 表第四 諸公主表

  • 昔、史臣には「婦人は嫁いだ夫の家の内にあり、たとえ天姫のように貴くとも、史家はこれを外に置いて詳しく記さない」との言があった。しかし元朝の制度では、勲臣の世族や封国の君でなければ公主に尚(めあ)わすことができず、これゆえ姻戚の家柄は諸王に准じて重んじられ、藩翰屏垣(王室を守る役割)の任を託されたのは、まことに重いことであった。その世次を著さないわけにはいかない。
  • また秦漢以来、帝の姫のみが公主の号を得たが、元朝では諸王の女もおおむね公主と称した。これもまた知っておくべきことである。惜しむらくは記載が備わらず、見ることができるのはこれだけである。こうして諸公主表を作る。