舟の起源と名称
- (説文より)舟の字義と、古者共鼓・貨狄が木を刳って舟を作り、木を削って楫を作ったとする起源説を記す。割注に、山海経は番禺、墨子は巧倕、呂覧は虞姁、束晳の発蒙記は伯益を舟の創始者とするなど諸説が異なることを付す。
- (爾雅・小爾雅・方言より)天子・諸侯・大夫・士・庶人でそれぞれ用いる舟の呼称(造舟・維舟・方舟・特舟・乗泭)が異なることを記し、地域による船の大小・形状に応じた異称(艇・艖・艒・艜など)を列挙する。
車の起源と名称
- (説文より)車の字義と、夏后の代に奚仲が造ったとする起源説を記す。割注に、世本の記述に対する劉昭の異論(服牛乗馬の利用はさらに古いはず)を付す。
- (爾雅・小爾雅・方言より)車の各部(鞎・轅・輈・軫・衡など)や、地域による部品名の違いを列挙する。
- (後漢書より)上古の聖人が転蓬を見て輪の原理を知り、天の北斗の運行に倣って輈を曲げ、龍角を象って帝車としたとする故事、奚仲が夏の車正となり等級ごとの旗飾りを定めた経緯、周代の車制(三十輻・二十八弓・旗の斿数など、いずれも日月星辰や四象に象る)を詳述する。天子の五路、夷王以降の周室衰退に伴う諸侯の大路使用、秦漢の金根車・豹尾車・辟悪車などの由来も記す。
- (釋名より)玉輅・象輅・金輅・木輅、軥車・戎胡車・輦車・墨車・役車・戎棧車・容車・軺車・輜車・軿車・檻車など、用途・身分に応じた各種車の名称と由来を列挙する。
- (爾雅より)旗の種類(旐・旆・旌・旂・旟・旃)とその飾りの違いを記す。